第51話

「お久しぶりっす、京也さん。」



「お、久しぶりだな。皇紀。」




そう言って、さっきみたいな不機嫌な皇紀さんではなく、愛想笑いみたいな感じの笑顔でその人に笑いかける。



疾風さんはそれに対して興味のないような顔で、それを見ている。



「んで?この子は?」



京也と呼ばれた人に、指を差されたのでどうしようと迷っていたところで皇紀さんが口をはさむ。




「新しい養子っす。佐伯 朱希っていいます。」



「ほ~、また葛葉(クズハ)さんも大胆なことをやるな~。」



「まあ、親父っすからね。」



葛葉…、ああ、おじいちゃんのことか。



初めてその場面で知った彼の名前を今度はちゃんと覚えておこうと思い、心の中にしまっておいた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る