第191話

帰りの飛行機は、隣は何故か空席だった。



一人で何というわけもなく、眠らずにこっちまで帰ってきてしまった。



つまらなかったわけでもないけど、楽しかったわけでもない。



まあ、余計なことを少しだけ考えてしまったけど、それはいいか。



なんて思いつつも、私は地面に置いてあった荷物を再び手にかけた時、さり気なく………ううん、とってもすごい勢いで私のバックは奪われた。




「俺が持つ!一緒に帰ろうぜ!」



部屋がお隣さんである、徠が私の荷物を持ってそう言ってきたのだ。



と言ってもだ。




「えっと……大変言いづらいのだけどね、徠。」



「何だ?」



「君の後ろをよく見よう。」

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