第164話

そしてそれを余所にして、徠は私の両腕を掴んでジッと見つめる。



え…、何事?



ちょっと、どう知っちゃった感じ?



意味の分からないままの私は首をひねりながら、彼の次の言葉を待っていると彼は予想外の言葉を私に突き付けてきたのだ。












「す、好きみたいだ。」




「………は?」



周囲、茫然。



いや、徠の頭がおかしくなってしまったのかと思った。



そうとしか、思えない。




「いや、何言ってんの?徠。…目を覚まして。」



「覚ましてるよ。マジでお前に惚れたんだよ。…だからさ、もう一回キスさせてくれ。」



そう言って、私にまた近づいてくる彼を見て動揺が隠せなくなったのは私。

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