第114話
しかし私に目を向けていない彼が次に何を言うのかを待っていると、彼はこう言ったのだ。
「誰に幸せを求めるかを決めるのは、こいつ。……真野自身だ。」
私の頭を撫でながら、彼は優しい視線を私に向けてくれる。
その目は本当に優しくて、さっきまで胸が痛かったはずなのに。いつの間にか温かくなった気がした。
どうして彼は、こんなにも私を温かくしてくれるんだろう?
不思議、だ。
「だから、そう簡単にあきらめるな。」
“人を好きになるってんのは、そう簡単にあきらめきれるもんじゃねえんじゃねえの?”
その言葉には、少しだけだけど自分の心に響いた気がした。
…好きな人なんていない、自分に。
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