第106話

「臣、お前……何してる?」



ゆっくりと臣の胸倉を掴んで、その手に力を入れる。



臣はそれに、抵抗はしない。



遠い目で、真次君を見つめている。



どうして何もしないんだろう?



いつもなら、何かをしそうな臣だけど……どうして今日は何もしないんだろう?




真次君はそれに何を思っているのかは分からないけど、言葉を続ける。




「何で、ここに真野を…、連れてるんだ?」



放ってしまったら、真次君は臣を殴ってしまいそうな勢いだったので私は止めようとしたのだけど……。



さっきまで黙っていた臣も、そこで口を開く。




「会いたかったから。」



その理由に、真次君はカッとなってしまったのか臣を殴り飛ばしてしまう。

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