第74話
木下はなぜか俺に喧嘩腰で、俺を睨んでいる。
おいおいおい、俺はコイツに喧嘩売った覚えはねえんだけど。
いや、俺の場合いつも喧嘩売ってるかもしれねえけど。
そんな木下を睨むように見ていると、それを早弥がさりげなく仲裁する。
「まあまあ、落ち着いてください。二人とも。喧嘩なら、帰ってからでもできるでしょう?」
……いや、さりげなくはなかったな。
本当、早弥って空気読めるのか、読めないのかイマイチ分からねえ。
心の中で舌打ちして、俺は木下と距離を取って、携帯を取り出す。
まあ、心当たりのあると言えば……
「ああ、俺。美弥だけど。」
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