歪んだ愛

第65話

私は自分の部屋の襖を開けた。



すっと音を立てるその音に心地よさを感じながらも、私は辺りを見渡す。



今日は家族みんなが本邸の方にいるから、別邸にいるのは私だけだ。




なのに、何故か足音が聞こえた気がした。




だから、私は出てはいけないと言われていた部屋をゆっくりと出た。



キョロキョロと見渡した時に、目についたのは一人の少女。



オレンジ色の振袖を着た、可愛らしい少女だった。





「……どうした、の?」



少しだけたどたどしくそう聞くと、彼女は私の方に振り向く。



顔が、思い出せないのだけど……多分可愛らしい顔をしていたと思う。



そして彼女は私にこう言った。

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