第36話

空気は、重い。



誰も喋る者はいなくて、食事の手も止まっている。



私も動けなくて、鉄君から目が離せないのかジッと目を見開いたまま見ていた。



だけど、その空気を止めたのはさっきから動く気配もなかった人。








「あ~あ、真野の携帯がまたボロボロになっちゃったじゃねえの。ま、俺は番号知らねえからいいけどね!」



この雰囲気の中でテンションの高い人。



まあ、言わなくても分かると思うけど空気の読めないうちの家族ナンバーワンの父さんです。



「ここのことはいいから、今日はもう休みなさい。真野。」



「で、でもまだ話終わってない…っ」



「いいから、寝ろ。」



その声は、怖い。

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