第27話
住宅街を歩いている俺と柳生の距離は、ある程度取られている。
といっても他人の距離ともいえない距離なので、話しかけたら応えられるくらいのところにはいた。
俺は何かを話そうかと迷ったのだが、不意に聞こえた彼の声でその考えは吹っ飛んだ。
「手紙、か…。」
手紙?
何の話か全く分からないので、俺は前を見つつ柳生に話しかける。
「どうした?」
「え、…ああ、何でもないです。」
その何でもないというのは嘘だというのは俺じゃなくても分かると思うが、それ以上何かを言っても教えてくれないと思った。
それに、生徒の事情に首を突っ込むほど、俺もお人好しではなかった。
まあ、真野以外。
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