第120話

「ごめん、徠。」



そう呟くと、徠はコチラをチラリと見てあわてる。



「いや!お前が悪いとか……ってうわあああ!」



きっと私が悪いとかじゃないとか言いたかったんだろうけど、私の目を合わせることも今はかなわないみたい。



うん、とりあえず距離置こうかね、私達。






「心配しないで、徠。今夜は先生の部屋で寝るから。」



とりあえず私がこの部屋にいなかったらいいんだし、徠も落ち着くだろう。



そう思って、荷物を持って立ち上がろうとした時だった。






「それもダメだああ!!」



何故か引き留めようとする徠。



一瞬でここまで来て、私の腕を掴むけど、いきなり掴んでしまって私を間近で見てしまったから、また一瞬で部屋の隅っこに逃げてしまう。

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