第91話

柳生君にそう言われて、少しだけ意外だったオレは危うく飲み物を落としかけてしまった。



……彼も突然そういうことするから、不意打ちっていうかなんというか…。



そう赤面しそうなのを必死に抑えて、カラスさんにも飲み物を持っていく。



「お茶でよかったですかね?」



カラスさんはとても申し訳なさそうな顔をして、言う。



「重かったか?悪い。」



「大丈夫ですよ。すぐそこでしたし。」



カラスさんはもう一度だけ“悪い”と言って、オレの頭を撫でてくれた。



そんなに気を遣わなくても、別に気にしてないのに。




ふ~と息を吐いた時に、パチと目が玲衣さんと合った。



そして、オレの手の中にある“ソレ”を見てぷっと笑った。

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