第10話

【旧校舎】と【新校舎】の間にある少し古びた体育館。



みんなより遅れて体育館に入る“オレ”は、少しだけ目立ってしまったような感覚に陥る。



あ、ちょっとみゃー君と話し込んじゃったからかな?



そそくさと自分のクラスの場所に行こうとすると……





「あああ!マァちゃんだあ!」



元気そうにこちらに手を振る朱希君。



うん、嬉しいけど少しだけ静かにしようか。



しかし、時はもうすでに遅いため案の定さっきより目立ってしまうはめに。



アハハハハ、もう困ったちゃんだな~、朱希君は。



遠い目をしながら、オレは朱希君に手を振って自分の席に着く。



隣はもちろん、………玲衣さんである。



まあ、仕方ないですよね。



出席番号がこんなにも近くなければ、玲衣さんとは隣にならなくて済んだんですけどね。

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