第23話

「はい、コラコラ。そういう個人的な挨拶は本人にしなさいや。」



「うっせえ、離せ。神崎。」




耶麻とエロ教師のそんな声が聞こえてくるが、遠く聞こえる。



今は、ただこの教室に響いている声が聞こえる。






「真野…?」



前にいる玲衣さんのそんな怪しんだ声が聞こえる。



少しだけ振り向いて、オレの様子を伺う。



でも、それさえも気が付かないオレはきっと今は耶麻と叶しか考えられないから。





どうして、こんなところに、二人がいるの?




だって、だって、だって、家族の誰も私がどこに行ってるかなんて知らないじゃない。



父さん以外、知らなかったはずじゃない。





あの父さんが私の行っている高校を言ったなんて、考えられない。



…一ミリも。

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