第64話

色んな事を想像してみたのだが、やはり思い当たる節はない。



え?



もうそんな言葉しか思い浮かばなくて、オレは頭が混乱していた。





すると不意に当夜は言ったのだ。







「…帰って。」



「…当夜。」





「帰ってください!!気安く俺の名前を呼ばないで!!」



そう言って、当夜はカラスさんを拒否する。



いや、拒否なんてどころじゃないかもしれない。




顔も見たくない、嫌いだ…そんなオーラが醸し出されていた。



よっぽど、当夜はカラスさんのことが“嫌い”に見えた。



な、何でだろう?






「ああ、帰るよ。お前がそう望むなら。」



「そうしてください。二度と俺の前には現れないで。」




当夜はそう言って、校舎に入って行く。



しかし、カラスさんは校舎ではなく校門に向かって歩き出す。



二人は別々の方向にへと歩いてしまった。

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