第361話

「トップ。制裁、終わりました。」



「ああ。」




事が全て終わった後、一人の男は兄さんにそう言ってからこの場を去った。



拓也さんも何も言わずに、ただゆっくりとこの場を去って行った。



きっと気をきかせてくれたのだと思う。




俺は少し目線を下に向けた後に、この場で二人きりになった兄さんに言った。





「ねぇ、兄さん…最後にもう一つだけお願いしてもいいかな?」




その問いに、兄さんは優しく頷いてくれた。











ガチャンッ…-------



俺は兄さんにバイクである公園に連れてきてもらった。



兄さんは何も言わず、何も聞かずでただここに連れてきてくれたのだ。



「ここで待ってて。一人で行きたいんだ。」



「ああ、分かった。気をつけて行けよ。」



一言そう残した後に、兄さんは俺の頭を撫でた。



兄さんの手は何だかとても温かかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る