第273話
キーンコーンカーンコーン…---
授業の終わりを告げるチャイム。
今日は特に用事はないハズなので、このまま御手洗に迎えを頼んでおいた。
俺は早速帰ろうと支度を始めた時に、不意に後ろから声をかけられた。
「なぁ、木下!!」
その声を聞いた瞬間に俺は誰なのか悟った。
ああ、俺の後ろの席は彼だから…
そう思いつつ、俺はゆっくりと振り返った。
きちんと、笑顔を忘れずに。
「何かな?桐生君?」
出席番号が前後の俺達は、席は近いが話す事はないので少し驚いたのだがそれを見せずに対応する。
それには気づいていないような桐生君はこう言った。
「今日、お前暇?」
「…え?」
少し自が出てしまったのには自分でも驚いたが、思ってもいなかった内容だったので仕方がなかった。
キョウ、オマエヒマ?
頭の中でもう一度リピートさせて、頭を整理する。
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