第252話

そんなオレの腕をやんわりと裕貴が掴んだ。



少しびっくりして、オレは裕貴を見つめた。



裕貴はオレの方を一心に見つめながら、言った。





「こすりすぎると、目が赤くなる。程々にしとけ。」



裕貴はそう言った後に、オレの手をギュッと握った。



その握られた腕が少し熱く感じるのは、オレだけかな?




そう思った瞬間に、オレの頭から湯気が出るくらいに顔が赤くなった。



それをじかに見たらしい裕貴は笑い出した。



朱希君もそんなオレと裕貴を見て、笑い出す。




「マァちゃん、可愛い!!」



「か、可愛いっ!?」




朱希君から出たその言葉が信じられないとでも言うかのように、オレは上擦った声でそう言った。

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