第180話

何も見ていないような、冷たい瞳。



全てがどうでもいいような怖い瞳。



オレはこの瞳を知っていた。



この瞳は………男が喧嘩をする前の瞳だ。




そう確信したオレはカラスさんの前に立ちはだかって、男達に告げた。







「わ、私は関西一の…」




と自分の素性を明らかにして、彼らに引いてもらおうとしたその時……









ガシッ…────




カラスさんに口を塞がれた。



その大きな手は片手だけでも、私の口を包む事が出来てカラスさんの手の中で言葉は発せられた。



その所為か、男達までは私の言葉を届ける事は出来なかった。



未だに私の口に手をかざしているカラスさんを見つめると、こちらに目を向けてカラスさんは言った。





「黙ってろ。ここは俺が片付ける。」

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