第58話
「ああ。」
しかしそれに答えたカラスさん。
ああ、もしかしてその聞き慣れないトップという言葉は……君の事ですか?カラスさん?
でもトップとかって普通は地位の高い人に使う言葉だよ…ね?
え…カラスさんって、一体…本当に何者!?
「真野。」
「ひ、ひゃい!!」
急にカラスさんに声をかけられたので、私はそんな間抜け声を出してしまった。
しかしその失態には何もツッコんではくれなかった。
逆にちょっと恥ずかしい…なんて考えながらも、次のカラスさんの言葉を待った。
「奥のカウンターにいろ。いいか、絶対動くなよ。」
私の目を真っ直ぐに見て、真剣に言ったカラスさん。
ああ、彼は本当は私をここに連れて来たくはなかったのかもしれない。
…カラスさんの瞳を見れば分かる。
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