第20話
スッ…─────
彼は私の頭に自分の右手を乗せて……
「だから、無理矢理笑おうとするな。泣きたい時は泣けばいい。……その後に、また笑えばいいじゃねぇか。」
今まで見た誰よりも綺麗な儚い笑いをした。
…無理矢理笑わなくてもいいの?
私が泣いたら、あなたまで悲しくならない?
泣きたい時は、笑って誤魔化さなくてもいいの?
わざと…笑顔を作らなくてもいいの?
そんな色んな複雑な感情が混ざりながらも、私は歯を食いしばった。
ねぇ…私は今までね…。
自分が泣きたい時は笑えって父さんに言われて来たんだよ。
だから、わざと笑ってる時もあったんだよ。
誰も私の悲しみがうつらないように。
だって…友達が泣いてたら、自分だって泣きたくなるじゃない。
人は…悲しみを分かち合う生き物なんだから。
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