第132話

「―――…やっぱり、この婚約に関して、あなたなりの理由があるんですよね?」



「…………」



何も喋らない蘭勝さん。



……それは、肯定ととってもいいのだろうか?



沈黙が続く中で、蘭勝さんはそのまま私に背中を向けて……ゆっくりと口を開いた。









「………お前の兄貴、本当に何考えてたんだろーな。―――…本当、傍迷惑な男だぜ。」



その言葉を残して………彼はこの部屋を今度は本当に出て行ってしまった。



今の言葉は、一体どういう意味なの?



大稀さんが、何だって?





「………大稀さん。蘭勝さんに一体、何を言ったんですか?」



―――…でも、彼はこれで大稀さんのために動いてるってことが分かった。



私が好きだからとかじゃ、ないんだ。

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