第106話
しかしそんな協の声が彼に届くはずもない。
既に時は進み始めているのだ。
「お前はお前のやるべきことをすればいい。」
「俺はアンタも救ってやりたいんですよ、正直。」
「俺を救うだあ?ナマ言ってんじゃねえ。クソガキに救われるほど、落ちぶれちゃいねえよ。」
蘭勝はそれだけ言って、扉の前まで歩く。
その扉を開いて、協に出るように顎で指示を出した。
協はそれに逆らうこともできず彼を睨んでから、その部屋から一歩出た。
それを確認してから蘭勝は最後一言だけ、ポツリと“本音”を口にする。
「俺も、大稀が何考えてんのか全て理解してるわけじゃねえよ。」
「………え?」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます