第31話

恐る恐る嫌な予感がしつつも、彼の顔を覗きこむと彼は――…ニヤリと笑っていた。



「テメエ、こんな怖そうな大人捕まえて、悪役だなんてよく言えんなー。敬意に値すんぞ?」



「じゃあ、相手役やってくれんのかー!?」



「泣き喚くんじゃねえぞ、ガキ。」



嬉しそうに蘭勝さんが子供と庭に出て行くのを見て、私も景親さんも唖然。



―――…彼って、子供とか苦手なんだと思ってた。




「ユウ君だけずるいよー!!私もいれてよー!」



「おれもおれも!!」



「ぼ、ぼくもー!!」



そう言って、子供たちは次々と景親さんと私の横を通り過ぎてしまった。



私と景親さんは顔を見合わせた後、私はクスリと笑う。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る