第15話

場所は『山崎組』。



ドスッと音がしたのは、砦が壁を殴った音だった。



それに一番に反応したのは、砦の傍にいた蘭勝。






「んーだ?機嫌悪いな。」



「うっせえ。」



砦が今までで一番キレているのではないかと思えた蘭勝だったが、大方予想がついたので口元を緩めた。



―――…どうせ、お兄様の件で紗綾に振られたんだろう。



しかしそれを伝えないところが、蘭勝らしいというか何というか。






「振られたのか~?」



「……黙れ。」



人をおちょくるのが好きな蘭勝は次に何を言おうか考えていたが、ふと違うことを考えてしまう。



―――…景親と住むということは、アイツは…。

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