第77話

そして大稀が失踪して二年が経った。



誰にも大稀の居場所が分からなくて、誰もが諦めていた。




「キラ、もう死んだんじゃねえの?」



「有り得るよなー。あんなに追い詰めてたし、こんなに探しても見つからなかったら多分もう……」



「馬鹿。キングの前ではそんなこと言うんじゃねーぞ。」



二人で話をしていたそこに一人が割り込み、注意する。



確かにまだキングはそれについて諦めていないので、そんな話を耳にするだけでキレることは目に見えていた。



―――…でも、俺も最近そう思ってしまう。



だって、こんなに探しても大稀がいないのだから。



最悪な事態を考えてしまうのも道理にかなっているのではないだろうか?



―――…もちろん、考えたいわけではないけど。

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