第72話
「……だい、き?」
部屋の窓が無造作に開いていて、下を覗くとここから出て行った形跡が残っている。
……なん、で?
「だい、き?」
どうして大稀がここから?
答えなんてすぐ見つかるはずなのに、俺は知らない振りをした。
違う、俺の所為じゃない!!
自分を正当化させたくて、大稀が失踪したことに自分を否定した。
「大稀いいいいいいい!!」
―――…だけど、それ以上に大稀がいなくなったことに関しての心痛の方が大きかった。
心臓が、痛い。
あの時と同じくらい。
紗綾が俺らの前から連れ去られた時と同じくらい、心臓が張り裂けそうだ。
大稀、大稀、大稀…っ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます