第16話

「どういう意味ですか?」



「……お前は俺のことを安全圏に見過ぎじゃねえのか?」



彼は私にそう言った後、私の顎に掴みかかる。



―――…は?



彼の顔が思いっきり近づいて来る。



まさかそんなことが起こると思っていなくて、私は彼の胸を突き飛ばそうと手を伸ばした。



……が、そんな力では彼が動くことはない。








―――…来るっ!!



目を思いっきり閉じたのだが……衝撃は訪れない。




…………え?









「俺だって、テメエのこと抱こうとすりゃあ、抱けんだぞ。あ?」



「………っ!!」



「砦の彼女だからって、俺がそんなこといちいち気にすると思ってんのか。」



「ランカ、さん?」

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