第214話

私達はその喫茶店を出て、谷内さんは私の隣を歩いてくれる。



「あの、奢ってくださってありがとうございました。」



「ううん。こちらこそ、こんなことのために付き合ってくれてありがとう。」



彼は謙遜だなあ。



私のことを心配してくれてこんな風にしてくれているんだから、そんなこと言わなくていいのに。





「ではこれで失礼します。」



「うん。気を付けて帰ってね。」




谷内さんとは繁華街の端の方で別れることにした。



まあ、そろそろ家に帰らないとティアラが寂しがるしね。



私は谷内さんに背を向けて、歩き始めた。

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