第43話

「お前、今日は俺と待ち合わせしてただろうが。何言ってんだ。」



「だったら、蘭勝も一緒に出よう。……ここ、煙草の匂いがしてちょっと苦しくてさ。」



「……いい加減慣れろや。」



「ごめん、ごめん。」



この人、何がしたいのだろう。



俺は顔を顰めると、その顔を見ても未だに笑顔でいる彼はきっと異常だと思う。



まあ、彼に何を言っても仕方がないと理解できたのは、蘭サンが先に折れているから。



子供時の蘭サンだったら、有り得ない光景だと思う。



……この人、一体何者?







バーを出ると、総長と鉢合わせをした。



「お、協……って、大稀!?」



「御無沙汰してます、公浩さん。」



「おま…っ!ここで何やってんだ!?『楔』さんに言ってきたのか!?」



「……えへへへ。」



「………絶対、言ってねえだろ。」

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