第28話

四谷さんが、笑い始めたのだ。



―――…何が、可笑しいの?






「面白い客を連れてきたと思えば、蘭サンの切り札はそれだけっすか?」



「……俺は別に【鳳凰連合】を潰したいわけじゃねえ。むしろ、逆の立場だ。」



「へえ。……で、目的はこれってわけっすか?」




四谷さんが持っていた物とは、一枚の封筒。



ランカさんの眉が一瞬動く。




―――…何なんだろう、あの封筒に入っている中身は。








「大稀さんの遺書。」



―――…え?



兄の、遺書?






「これが欲しくて、今まで動いてたんじゃないっすか?」



「……8割正解だな。」



「じゃあ、2割は本郷サンのため?」



「まさか。俺が花子の心配なんてするわけねえだろ。――…1割にも満たってねえわ。」

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