第63話

―――…びっくり、した。



ランカさんと乗っていた車を出てから、私は先程修羅場があった路地裏にへと再び足を運んでいた。





でも、まさかランカさんに怒鳴られるとは夢にも思っていなかったので、未だに心臓がバクバクいってる。



……何か、気に障る事でも言っただろうか?



でもそんなもの言った覚えもないし、した覚えもない。




キスをしたのだって、彼が強引にしたのだが、嫌がったって――…拒否したっておかしくないと思う。



だったら、どうしてあんなにも怒ったのだろう?



ランカさんって、分からない。



溜息を吐きたくなるのを必死に抑えて、私はとりあえず止めたくなる足を前にへと動かす。

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