第3話

邪魔?



「ねぇ?裏の時も、パーカー着てるの?」



「着てる」



「怪しまれない?」



「ない。俺、信じられないくらい透明人間だ」



「ふ~ん」



「裏の仕事は、俺の存在っていうのがない」



ん?



「姿を見せない裏の仕事なんだよ。俺的、楽な方法だけどな?ただ、睡眠不足になるだけだ」



姿を見せない?



楽なの?



睡眠不足なのに?



「何乗る?」



「………あれ」



私は、絶叫している乗り物に指した。



「………最初から絶叫かよ」



「苦手なの?」



「いや、チョイスする順番がおかしい」



そう?



「まぁ、いいや。行くぞ」



亜紀は、私の手を掴み歩き出した。



これを、世間では恋人繋ぎと言うのだろう。



ジェットコースターには、凄い行列。



「凄いな。アリの行列みてぇだ」



「あなたも、凄い注目されてるけどね」

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