第4話

 再び、昨夜のことを回想してみる。

『…妹も後、一月と一週間が過ぎれば、臨月になると薬師が言っていたよ。まあ、おめでたいことではあるんだけど』

 言いにくそうにしていたっけね。

 それで、彼の話によると、基子姫は初産だから怖がっているらしい。

 弟も慰めてはいるらしいんだけど、やはり、男だからか効果がなかった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

千の夜~露~[完結] 入江 涼子 @irie05

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画