第18話

「俺が好きになれば、その人は逃げるんだ」



「⋯え?」



「みんな、俺を受け入れてくれない」



受け入れてくれない?




「だからもう、人を好きになる事をやめたんだ」



受け入れてくれないから、好きになることをやめた。




「奈都」



ルイのやけに白い手のひらが、私に向かって伸びてくる。




「俺の愛、受け入れることができる?」




その指は頬へと伸び、そこから、顎先へとゆっくりと移動する。その指の冷たい感覚に、ゾワゾワとなんとも言えない感覚が私を襲った。

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