第4話

物静かなのに。

話し方も、体の動作も、無駄な動きがないってほど、彼は静か。


けれども彼の外見のせいか、彼はそういうグループに入っていた。派手なグループ。いわゆる、真面目とは正反対の、授業をサボるタイプの不良の仲間だった。




深く濃い、赤髪。

ううん、赤とは言えないほど、濃い赤。


そして白い肌。


カラコンを入れてるのか、透明感がありすぎる瞳の色。



そんな目は、いつもどこか遠くを見ている。


まるでその目は、何かを探しているようで。





彼との会話はそれだけだった。

私は、ふられた。

でも、諦めきれなかった。






一年後。



2度目の告白をした私に、彼は言った。

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