第14話
朝の教室。なぜかその日は、隣の教室が騒がしくて。喧騒が廊下からこっちまで聞こえてくる。
「今日なんかあったっけ?」
1組から私がいる5組まで来てるつきまに聞いてみた。
「あー、なんか転入生来たって騒いでる。ほら、帰国してきた天才少年ピアニストだっけ?」
「……奥村晴都?」
「そうそう。そんな名前の。」
転入生って、アイツがこの学校に? なんで? アイツが来たら嬉しい学校なんて他にもいっぱいあるでしょ。なんでわざわざここに転入してくんの?
「最っ悪……」
このクラスに転入してこなかったのが不幸中の幸いってところかな。極力関わんないようにしよ。まぁ、クラス一緒じゃないし大丈夫でしょ。
それより、今度出る高校生バンドのライブのセトリ考えなきゃ。登場のMC省いて5曲か6曲、いつも通りのいわゆる“リード曲”で構成するか、変えるか。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます