【自伝的エッセイ集】私の歩く道
二本柳亜美
第1話 タラコとカニ
タラコとカニが好きです。タラコの塩辛さや味が幸せな気分にさせてくれます。パスタに混ぜたり、白いご飯に、ただのせたりして食べます。
カニは、プリプリする身を茹でてそのまま食べたり、ポン酢に少しつけて食べたりします。もちろん、カニみその味も大好きです。
私にとって食べ物は、おいしさだけでなく、家族との思い出そのものであります。父方の祖母は北海道出身なので、スジコやタラコなどおいしくて新鮮なものが送られてきました。カニは、会社の社長をしていた祖父が取引先やお客様からよく頂きました。それらを祖父母たちと一緒に楽しく食べた家族団らんの時間は、大人になったいまでも記憶に残っています。
タラコとカニの魅力を子どもたちにも知ってほしいと思って、食べさせたのですが、食べさせすぎて、「もうたべたくない」と言われてしまいました。
私自身、カニみそを食べ過ぎて気持ちが悪くなったこともあります。なんでも食べすぎはよくないということを学びました。
それでも、タラコとカニのおいしさは何度でも言いたいです。
祖父は、よくカニの甲羅に日本酒を注いで飲んで、とても幸せそうでした。私は、お酒を飲みませんがいつか新鮮なカニが手に入ったら、日本酒を注いで祖父のように幸せを味わいたいと思います。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます