妖しの森

第56話

吸い込まれた先はグランジュール大国。



南西に位置する大きな森の中。




烈火と覇月は南西から遥か遠く東にある海の中心に落された。




「ハハ。まさか、こんな海のど真ん中に落とされるとはね」




覇月はおかしくて笑みが零れたようだ。




「笑っている暇ないだろっ!」



「ん?そういえば、結は?溺れてるとか?」




覇月は果てしない地平線を見渡す。




「そんなわけないだろうが。あの女とはぐれたんだよ。移動空間は気まぐれだからな。あの女はわからない場所に飛ばされたんだよ」



「まじー!?」



「探しに行きますよ。覇月」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る