第64話
え?……いいのか?
まぁ、友達なら。
「え……あ……うん、友達なら。」別に断る理由もないし。そもそも断りづらいし。
でも、変わった人……だな。
うーん………
「さっき呼ばれてたよね!……何だったの!?」キラキラした目で聞いてきたのは亜子ちゃん。
「あんまり接点ない人だよね?……妃芽の知り合い?」乃々華も、不思議そうな顔をしている。
「や……うーん、前林くん。……なんか、友達になった。」
告白された。……とか、あんまり言わない方がいいよね?……広まると申し訳ないし。
でも、男友達なんて初めて出来たな。
「佐々木先輩嫌がるよ〜」乃々華は少し心配しているみたい。
「え?なんで佐々木先輩が?」
あ……そっか、亜子ちゃんは昨年は、クラス違ったからあんまり知らないのか。
「妃芽は、先輩のものだからねぇ。」意味ありげな顔をする乃々華に亜子ちゃんは鼻息を荒くしながら「何それ!!気になる」と前のめりになって聞いている。
あー、もう……勘違いさせないでよ。
「ただの幼なじみのお兄さん。」
そう、ただそれだけだもん。
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