第40話

「…………あ、今週の金曜大学のヤツらと飯行くから遅くなる。先寝てて。」




その晩、ももちゃんはいつも通り私の課題を確認しながら、そう行ってきた。





「バイトじゃないの?」






「バイトは昼。先輩たちに誘われたから仕方なく。」



おぉ……ももちゃんって人脈作るタイプだと思わなかった。





「ももちゃん、先輩とかと仲良いんだね。」






「まぁ……良くも悪くもない。」



やっぱりそうなんだ。




「私も金曜は友達と遊んでくるね。」そう言うと、ももちゃんはノートから目線を外し私の方を見た。





「誰と?」





「亜子ちゃん。」




ももちゃんは1回考えて「初めて聞く名前」と言った。






「うん、今年同じクラスになった子だもん。」まぁ、高校生になったからはほとんど乃々華としか遊んでなかったから……新鮮かも。

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