第40話
「…………あ、今週の金曜大学のヤツらと飯行くから遅くなる。先寝てて。」
その晩、ももちゃんはいつも通り私の課題を確認しながら、そう行ってきた。
「バイトじゃないの?」
「バイトは昼。先輩たちに誘われたから仕方なく。」
おぉ……ももちゃんって人脈作るタイプだと思わなかった。
「ももちゃん、先輩とかと仲良いんだね。」
「まぁ……良くも悪くもない。」
やっぱりそうなんだ。
「私も金曜は友達と遊んでくるね。」そう言うと、ももちゃんはノートから目線を外し私の方を見た。
「誰と?」
「亜子ちゃん。」
ももちゃんは1回考えて「初めて聞く名前」と言った。
「うん、今年同じクラスになった子だもん。」まぁ、高校生になったからはほとんど乃々華としか遊んでなかったから……新鮮かも。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます