約束

成仏できない理由

第59話

「やっぱり三ツ矢さんだよね?夢じゃないんだよね?」




慶太くんと話してる。


慶太くんと目を合わせてる。


夢みたい。


けど夢じゃない。



「三ツ矢さん………?」



慶太くんは手を伸ばし私の指に触れた。


一瞬触れた感触するが数秒で感触がなくなり、透けて消えていく私の身体。



「……あ。そっか。三ツ矢さんは幽霊だから仕方ないよな」



眉根を下げて申し訳なさそうな顔をする慶太くん。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る