第20話

「落ち着きなさい」


「落ち着いていられるわけないじゃん!!私、死んじゃったんだよ!?3年前に……死んだんでしょ?」


「…………」


「私、まだ死にたくなかったよ。親孝行できてない…好きな人に気持ち、伝えられてない…友達にだって……したいこといっぱいあったんだよ……?私、まだ15だったのに。それに、まだ実感湧かないの。死んだなんて思えないの。信じられないのに……」



止まらない。止まれない。


口の動きも、溜まっていた涙も溢れてく。



「決まっていたのだ」



黒猫ライの言葉で涙が止まる。

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