彼のマンション

第66話

「お邪魔します」



玄関先で靴を揃え、リビングに足を進める。



田中くんは引っ越してきたばかりのせいか部屋中ダンボールだらけ。


飲みかけの空き缶や明らかに自炊はしてないであろうカップ麺やコンビニ弁当のゴミ。



「………」


「あれ〜?一ノ瀬……あっ!わり!片付けるの忘れてた!」



私に見られて動揺しながら片付ける田中くん。


田中くんのズボラさを垣間見る私はクスッと笑ってしまった。


そんな私を見てクスッと笑う田中くん。



「片付けよっか?」



私は率先して部屋のゴミをまとめた。



「さんきゅーな」



ポンポンと頭を撫でた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る