第37話

ふたりにしては広い部屋を案内されたため、寝返りを打ったとき、コツンと何かとぶつかる。



寝ぼけながら瞼を開けると、目の前に田中くんがいた。



サラサラな黒髪と寝返りでできた跳ねた髪。


スゥスゥと聞こえる小さな寝息。



油断していた時に信じられないことがおきた。



自分でも何が起きたのかわからなくなった。



私、田中くんにキス、されてる。


え、なんで??



さらにくちびるが離れたと思いきやそれは予兆に過ぎなかった。



口の中に田中くんの舌が入ってくる。



「んんっ!?」



しつこく口の中で田中くんの舌が付き纏い私の舌を離そうとしなかった。

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