第33話

どうやら奈央がそれを叩き割ったらしく、フローリングにばら蒔かれていた。

お茶が入っていたようで、少量だか、少し床もぬれている。



「やるなら外でして。家の中でするな」



冷静な奈央の声。



その時、胸ぐらを掴まれていたド金髪の手が離された。


そして大きく私を見ながら舌打ちをした彼は、


「次は殺す」



そう言って、机の上の鍵を掴んだ。



そのままド金髪はリビングを出ていき、瞬く間にガチャン!!と、乱暴に玄関の扉が閉まる音が聞こえた。

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