第21話

───コンコンと、部屋の扉をノックされたのは、目覚まし時計が19:02になった時だった。



「飯出来たから。下、来て」



現れたのは、茶髪の奈央。


暇で暇で暇すぎた私は、フローリングの上で少し眠りそうになっていた。



「あ....うん....」



ようやく外に出れる。



体を起こし、部屋の扉を開ければ、そこにはもう奈央の姿は無かった。



ゆっくりと階段をおりる。

薄暗い階段、廊下。


電気が付いているリビングの扉を開けた時、私は思わず目を見開いてしまった。

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