第22話
倉庫の部屋の中、2つあるソファのうち、長い方のソファに晃貴は上向きに寝転んでいた。
手にはスマホ。
動画を見ているらしい。
「ねぇ、晃貴って私のどこを好きになったの?」
二人きりの部屋。
向かいのソファに座る私は、スマホから目を離し、晃貴のいきなり何だよって顔に見つめられる。
「どこ?」
「なんだよいきなり⋯」
「どこ?」
「⋯はあ?」
「どこ?」
「どこって⋯⋯、顔?」
顔?
え、私の?
「顔なの?」
「そうだな」
そう言って、晃貴はスマホへと視線を向き直し。
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