第92話
目が覚めると、ベッドの上にいた。
あたりをキョロキョロと見渡すと、白と黒が基調となっているシンプルな部屋だ。
ドアが開き、ドアの方を見ると、東雲くんがお茶を持って部屋に入ってきた。
「飲むか?」そう聞いてくる彼に「うん。」と言って、お茶を受け取った。
時計を見ると20時だ。
「あっ、バイトは?今日東雲くんもだよね!?」流石に2人抜けてしまってはお店は大変だ。
「翼が代わりに入ってる。あいつ、一人で10人分の仕事はするやつだから気にしなくていい。」
そう言いながら、東雲くんは自分の分のお茶を飲んでいる。
「そっか…ごめんね、いきなりお邪魔して。」
そう言うと、東雲くんは「別に。」と言った。
しばらく東雲くんの家でゆっくりすると、21時くらいになっていて、そろそろ帰ろうと思い「そろそろ、帰るね。」というと、
「もう大丈夫なのか?」と、聞いてきた。
「うん、もう大丈夫だよ。」そう答えると、「送る。」そう言ってくれた。
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