第73話

電車で日向を見つけた。




目が合うと、彼は近づいてきて、「おはよう」と笑ってきた。





「おはよう。」というと、「風邪?」と聞かれた。





「そうみたい。」



そう答えると「ふーん」と返ってきた。





学校はいつも通りだった。






みんな気怠げに授業を受けていて、私もノートを取る。




いつもと違うのは東雲くんが来ていることくらいだった。





バイト先では会話をするが、学校で会話をすることはない。




一人でお昼ご飯を食べていると、クラスメイトがこっちをみながらコソコソ話している。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る