再び

第64話

彼のマンションに着く。





「日向・・・・?」





部屋は真っ暗だ。玄関に靴を置き中に入る。




日向はソファに座っていた。





「日向?どうしたの?」





彼は顔をあげて呟いた。



「彼女と別れた。俺のこと捨てて行っちゃった。一人になっちゃった。なんでみんな俺のこと嫌いになるの・・・ねぇ、なんで・・・・」





「日向のこと私は好きだよ。ずっと友だちでしょ?」




「リリちゃん・・・・・・」





彼は、ソファから立ち上がると私に近づき私のそばに来た。




「リリちゃん・・・・俺には・・・リリちゃんしかいない。抱きしめて・・・・お願い。」





私は、そう言われて、抱きしめた。






彼が、これから何て言うか想像できた。





「リリちゃん・・・・キスして。」







私は、彼にキスをした。

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